古くから健康食品として珍重されてきた梅の加工品、梅干しと梅酒

日本人に愛されてきた梅が伝来したのは奈良時代とされ、身分が高い人たちの生菓子や薬として珍重されていました。日本最古の医学書とされる「医心方(いしんほう)」にも、その効能が取り上げられおり、平安時代の天皇が梅干と昆布茶で病を治したという逸話があるほど、梅の効能は古くから知られているのです。梅の独特の酸っぱさは豊富に含まれるクエン酸やリンゴ酸、コハク酸などの有機酸によるもの。有機酸の酸味成分は胃液の分泌を促し、食欲を増進する効果があるのです。また胃腸内の病原菌を殺菌し、繁殖を抑える効果もあるといわれます。クエン酸は糖質の代謝を促し、活性化させる働きをすることから、体に必要な栄養素をエネルギーに変換することで疲労回復、腰痛や肩こりの緩和も期待できるのです。

日本の食卓に欠かせない梅干しの優れた健康パワー

梅の果実を塩漬けした後、日干しした梅干しは、お弁当やおにぎりなど日本の食卓に欠かせない食品です。食べ物を腐敗させにくくする殺菌効果が知られていますが、梅に含まれるピクリン酸には肝臓の機能を高めるとされ、二日酔い防止の効果もあるといわれます。梅干しにはカリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄分などのアルカリ性のミネラルを豊富に含まれてることから、乱れた食生活で酸性に片寄りバランスが崩れた体も、弱アルカリ性に改善することで血液がサラサラに。脂肪燃焼効果が期待できるバニリンを含むことから、ダイエット効果も注目を集めているのです。近年では嗜好の多様化に応えて、シソ漬け風味や、まろやかなこんぶ味、伝統的な作り方にこだわった本格派の白干梅など、様々な梅干を楽しむことができるのです。

美容酒と呼ばれるほど、優れた美容効果をもつ梅酒

梅酒は健康に良いお酒として親しまれ、口当たりが良いことから食前酒としても好んで飲まれています。優れた効能から薬酒の1つとされ、美容効果が高いことから美容酒と呼ばれるほど愛飲する女性も多いのです。梅のエキスをたっぷり含む梅酒は、クエン酸による疲労回復効果はもちろん、独特の香り成分のベンズアルデヒドには、アロマテラピーに近い効果をもつといわれます。梅酒を飲むことでリラックスとリフレッシュ効果を得ることができるのです。梅酒に含まれるカルシウムやマグネシウムなどの豊富なミネラルは、髪の毛のツヤや爪の美しさも保ってくれます。梅ポリフェノールの作用による高い抗酸化作用はアンチエイジング効果につながるともいわれます。さわやかな香りの癒やしと抗酸化作用、血液をサラサラにする効果で老廃物の排出が促され、栄養も行きわたることから美肌にも効果も期待できるのです。
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